冷えと便秘。一見無関係のように思える二つの症状。実は強いつながりがあることをご存知でしたか?
冷えから来る「冷え便秘」は、冷え性自体を改善しなければ解決できません。それでは、冷えと便秘の関係、そして改善方法をご紹介しましょう。
冷えると便秘になる理由
冷えやすい体質の方は便秘になりやすい傾向にあります。その原因は冷え性になると血行が悪くなり、体の隅々まで血液が行き届かなくなってしまうからです。
冷え性だと手や足先が冷たくなっていることが多いですよね。実は同じ症状が腸でも起こっているのです。
腸が冷えると働きが悪くなり、消化不良になったり便秘になってしまいます。腸は免疫を司る重要な器官。冷えによって働きが悪くなると、悪玉菌が増え肌荒れしたり、風邪を引きやすくなるんですね。
冷え性を悪化させる生活習慣とは
冷え性は冬場など気温の下がる時期に悪化します。しかし、人によっては比較的温かい春や夏にも冷えが起きてしまうことがあります。そのような方は、冷え性を悪化させる生活習慣を送っているかもしれません。
どのくらい自分が当てはまるか、以下のことをチェックしてみてください。
1.冷たいものをよくとる
気温が上がれば上がるほど、冷たい飲み物や食べ物が恋しくなりますよね?しかし、冷たい物は体の温度を下げてしまいます。
2.運動不足
冷え性が便秘が女性に多い。その原因の一つは筋肉量にあります。男性と比べ筋肉量の少ない女性は、血液を循環させるポンプの役割を果たす筋肉が不足しているため、血流が悪くなりやすいのです。
3.シャワーだけで済ませる
暑い夏場は、湯船に浸からずシャワーで済ませるという方も多いはず。しかし、シャワーは浴びている瞬間は温まっても、お風呂から出たあとすぐに体温が下るため、冷えを悪化させてしまう原因になります。
冷え性と便秘を改善するには?
慢性化しやすくなかなか改善しない冷え性と便秘。この二つを解消するには、次の3つのことを実践してみましょう。
1.お湯に浸かる
お風呂はできるだけシャワーだけで済ませず、お湯にも浸かるようにしましょう。その際は38~39度前後のお湯にゆっくり浸かることが大切です。43度以上のお湯は乾燥肌を招く危険があるため注意しましょう。
2.マッサージをする
血行を良くするために重要なのがマッサージ。お風呂から上がり体が温まった時に行うとより効果的です。普段運動をする時間が十分に取れないという方は、マッサージだけでも行い、血行不良を解消しましょう。
3.体を温める食材を食べる
体は外からだけでなく内側からも冷えていきます。冷たいものは体を冷やす原因に。できるだけ温かいものを食べて体温を下げないことを意識しましょう。また、体温を上げる食材としておすすめなのが生姜やネギ、レンコンなどです。
繊維質の多い野菜は冷え性改善だけでなく、便秘にも効果的ですので積極的に食べましょう。
まとめ
冷えと便秘。両方悩んでいる方に、まずは冷えからのアプローチをお伝えしました。冷えを改善すれば腸も温まり便秘も改善していきます。
冷えを改善するにはこまめに体を動かしたり、リラックスできる環境を作るなど、血流を良くすることを実践しましょう。
また、便秘から冷えへのアプローチも可能です。便秘を改善すれば、腸の働きが活発になり血流も良くなって冷えが改善されますよ。