甘味料として使用されているオリゴ糖には、整腸作用を促し腸内環境を整える働きがあります。この記事ではオリゴ糖の具体的な特徴と、期待できる効果について詳しくお伝えします。
オリゴ糖の種類と特徴
オリゴ糖は様々な食品に含まれる甘味料で、整腸作用があることから「特定保健用食品」にも多く使用されています。およそ20種類あるオリゴ糖のうち、食品に使用されている「3つの代表的なオリゴ糖」を「砂糖の甘み」との比較も含めて特徴を見ていきましょう。
▼特定保健用食品の詳細はこちら⇒特定保健用食品とは |
1.イソマルトオリゴ糖
デンプンが原料のオリゴ糖です。ブドウ糖が主な成分で酒、醤油、味噌などの発酵食品に多く含まれています。糖分は砂糖のおよそ50%で防腐作用がありコクや旨味を引き立てることから料理にもよく使用されます。
2.ガラクトオリゴ糖
乳糖が原料のオリゴ糖です。ガラクトースや乳頭などを含むオリゴ糖で、砂糖の約40%の甘みがあります。消化吸収を助け、栄養の吸収を促進する作用を持つ性質があります。
また熱にも強く調理中に壊れたすることがないため、幅広い用途で食品利用されています。低カロリーなため、ダイエット用の甘味料として人気です。
3.フラクトオリゴ糖
砂糖が原料のオリゴ糖です。たまねぎ、ニンニク、ごぼう、アスパラガスやバナナなどの野菜や果物に多く含まれるオリゴ糖で、糖分は砂糖の約60%。整腸作用があるほか、虫歯になりにくいという特徴もあります。
オリゴ糖比較表
種類 | 甘味比較(対砂糖) | 原料 | ※1日摂取目安量 | 特徴 |
イソマルトオリゴ糖 | 50% | デンプン | 10g | コク・旨味・防腐作用 |
ガラクトオリゴ糖 | 40% | 乳糖 | 2~5g | 栄養の消化吸収促進・低カロリー・ダイエット用甘味料として人気 |
フラクトオリゴ糖 | 60% | 砂糖 | 3~8g | 虫歯になりにくい |
※参考文献⇒公益財団法人 日本健康・栄養食品協会より引用 |
オリゴ糖の効果 まとめ
オリゴ糖を摂取することで期待できる代表的な効果は以下になります。
整腸作用、便秘改善
オリゴ糖の効果の中で、よく知られているのが整腸作用や便秘改善効果です。中でもフラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌(特にビフィズス菌)のエサとなるオリゴ糖。継続して摂取することで、善玉菌が優勢になり便秘を予防・改善します。
美肌効果
オリゴ糖の摂取によって腸内環境が整うと、新陳代謝が活発になり肌のターンオーバーが促進されます。その結果間接的に肌をキレイにすることができるのです。
アレルギー症状の緩和
侵入してきたアレルゲンに抗体が過剰反応することで、痒みや蕁麻疹、くしゃみなどの症状を引き起こします。悪玉菌が優勢な腸内環境が続くと、腸のブロック機能が弱まりアレルゲンの侵入を防ぐことができません。
しかしオリゴ糖の摂取で腸内環境が善玉菌の優勢な状態になれば、腸のバリア機能が高まりアレルギー症状を抑えることができます。
▼参照記事⇒健康・寿命を左右する ヒト腸内フローラ |
乳幼児が病気になりにくい
実は母乳にもオリゴ糖が含まれています。赤ちゃんが母乳を通して摂取したオリゴ糖もビフィズス菌を増やす働きがあります。
母乳で育った子供とミルクで育った子供では、母乳で育った子供のほうが病気に感染しにくく、病気になったとしても症状が軽く治りも早いことがわかっています。
オリゴ糖+乳酸菌でさらに整腸作用アップ!
オリゴ糖は整腸作用を促すのに欠かせない成分です。いろんな種類のオリゴ糖をまんべんなく継続して摂取するには、できるだけたくさんの食品を摂取する必要があります。またオリゴ糖と乳酸菌を同時に摂取すると整腸作用はさらにアップします。
なぜなら乳酸菌も整腸作用には欠かせない成分だからです。ヨーグルトを毎日食べるなどして積極的に乳酸菌を摂取していきましょう。ただヨーグルトが苦手な方やヨーグルトで整腸作用を感じなかった方もいるのではないでしょうか。
そんな方はサプリで乳酸菌を補ってあげるのもひとつの方法です。サプリにもいろんな成分がありますが、乳酸菌とオリゴ糖を効率良く同時に摂取できるものもあります。乳酸菌とオリゴ糖を同時に摂取して効率良く便秘を解消していきたい方にはおすすめのサプリメントです。
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